中学転入豆知識

このページでは、中学転入に関して注意する点や実際、転入する時の注意点などについて詳しく解説します。中学転入で気持ちを切り替えて心機一転、中学生活をやり直せることは子供のためにとても良いことだと思います。少しでも中学転入の苦労を軽減して下さい。

 

注意点①　学区内公立中学への転入

学区内公立中学への転入は「引越し・帰国子女」か私立中学に在籍している人が対象になります。
転入に関しては、その中学校のある教育委員会へ問い合わせてください。

相談の中で多いのは、私立中学から学区内公立中学へ転入した生徒がうまくいかないケースです。小学校の同級生が居ることと私立中学との雰囲気が大きく違う事が要因だと考えられます。注意が必要です。私立中学者には私立中学への転入が良いと言えます。

また、転入生に対して学習サポートがない場合もあります。

 

注意点②　学区外公立中学への転入

学区外公立中学への転入は原則的に「引越し」を除いて不可能です。多くは、不登校やいじめなどです。もちろん、特別な事情で転入は出来るので教育委員会や学校長への相談が必要になります。

ただし、不登校などの子の場合、学区外へ転入しても通学時間が長くなり、再び行けなくなる率が高いと言われています。根本解決には至らないようです。転入を経験したフリースクール生への調査結果でも、転入してもうまくいかない場合が多いようです。

 

注意点③　私立中学への転入

私立中学への転入は、公立中学から転入する事は「引越し」以外は基本的にできないでしょう。よほど学力が高いなどの場合だけ認められるかもしれません。また、転入生への対応はサバサバしているケースが多いようです。

 

帰国子女だけは別のようです。進学校になればなるほど、学力で判断されることがあります。注意が必要です。

ただし、全寮制中学などは公立中学からでも転入を受け入れている学校はあります。寮で補習などを組んで授業に追い付けるからだと言います。

 

注意点④　中学転入後の対応

何か問題を抱えて中学転入する場合、転入すればすべてが解決するわけではありません。転入後にどんな対応を学校がやってくれるかが大切になってきます。

引越しや帰国生でない転入への偏見はいまだ強く日本では残っています。私たちもこの偏見を無くすために日々活動しています。

しかし、転入せずに人と関われず「ひきこもり」になるケースもたくさんあります。先日、私たちが某大手放送局から取材を受けた時、不登校の卒業後進路がなく「ひきこもり」になっているケースが社会問題化するのではと心配されていました。

しっかりと考えた転入が大切になってくると思います。

全寮制中学が転入人先になるのは、それら全体のケアをしてもらえるから選ばれているのだと思います。公立中学の大きな課題です。